このドキュメントの内容
- VCからシード調達しなくても売上が上がる場合・融資を引っ張れる場合にどのような論点を加味して調達の有無を決めるべきか
- *シードVCの目線なのである程度ポジショントークになっている
論点
- RISK
- 希薄率
- 事業が固まっていない場合の不可逆性
- BENEFIT
- ハンズオン
- 次ラウンドでの資金調達コスト
- 事業スピード
詳細
- 希薄率
- 単純にラウンドが1回増えるため、希薄率が上がり起業家の株式保有割合が希薄する可能性が高い。
- ただし、議決権の希薄率は薄めない手段も存在(参考*サイバーダイン:出資割合は49.31%でありながら、議決権の89.89%を握る)
- 不可逆性
- そもそもExitが必須となる
- 事業が固まっていない場合に調達すると、ピボットした際にVCとの関係が期待していたものから異なる可能性や、調達した資金で思ったような数値が出せず次の調達が難しくなる可能性がある
- 投資家との相性が悪化した場合に調達しなかった場合と比べて資金調達や事業においてノイズとなる
- ハンズオン
- 事業立ち上げ期に特化したVCには様々な投資先の経験値が蓄積しており、組織構築や財務計画、組織崩壊などの重要だが遭遇率が低いイベントに総力で対応できる
- 立ち上げ時の人材採用や見込み顧客の斡旋などの直接支援が得られる
- 次ラウンドの資金調達においても投資家とのつなぎ込みがスムーズになる、プロラタ出資などの利点がある
- 次ラウンドでの資金調達コスト
- シードVCに出資されている起業家は次ラウンドから見ると安心感が高い。実績や投資家同士のネットワーク、投資家目線での情報量などが理由
- 事業スピード
- 立ち上げ期に融資では引っ張れない金額を調達することで事業スピードが単純に上がる
- 例:ARR1億に行くまでに調達ナシで利益再投資モデルなら〇年、調達有なら◎ヶ月
- 速度が必要な事業や先行優位性がはたらく事業に特に有効